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レーガン宣言で始まった米国MAM

米国のMAM(数学月間)は,1986年のレーガン宣言で始まりました.
(1986~1990年は,週間として実施されました)

----アメリカ合衆国大統領による宣言5461----
「国家的数学強調週間」1986年4月17日

宣言(National Mathematics Awareness Week)

およそ5000年前,エジプトやメソポタミアで始まった数学的英知は,科学・通商・
芸術発展の重要な要素である.ピタゴラスの定理からゲオルグ・カントールの
集合論に至る迄,目覚ましい進歩を遂げ,さらに,コンピュータ時代到来で,
我々の発展するハイテク社会にとって,数学的知識と理論は,益々本質的になった.
社会と経済の進歩にとって,数学が益々重要であるにも拘わらず,数学に関す
る学課が,米国教育システムのすべての段階で低下する傾向にある.しかし,
依然として,数学の応用が,医薬,コンビュータ・サイエンス,宇宙探究,
ハイテク商業,ビジネス,防衛や行政などの様々な分野で不可欠である.
数学の研究と応用を奨励するために,すべてのアメリカ人が,日常生活において,
この科学の基礎分野の重要性を想起する事が肝要である.

上院の共同決議261で,国会が1986年4月14日から4月20日の週を,国家的な
数学強調週間として制定し,この行事に注目する宣言を出す事を大統領に要請した.

今日,アメリカ大統領,私,ロナルド・レーガンは,1986年4月14日から4月20日
の週を国家的数学強調週間とする事を,ここに宣言する.私は,すべてのアメリカ人
に対して,合衆国における数学と数学的教育の重要性を実証する適切な行事や
活動に参加する事を勧告する.その証拠として,アメリカ合衆国の独立から
210年の西暦1986年の4月17日,ここに署名する.

ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)
「1986年4月18日,午前10時43分,連邦登記所に登録された」

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数学月間を知っていますか


毎年,7月22日~8月22日が<数学月間>です.
22/7と22/8が,数学で重要な数であるπ=3.14...とe=2.71...に近いことに因んでいます.
この期間に,数学が我々の暮らしや社会を支えていることに思いを馳せようと言うわけです.
「漢字が読めないのは恥だが,数学など嫌いであたりまえ」と言ってはばからない大人がなんと多いことか!
決して,数学は社会と無縁のものではありません.
日本数学協会は,<数学月間>をこの期間に定め,数学に親しむイベントの開催を呼びかけて,今年で8年目です.
米国には,MAM(Mathematics Awareness Month)があります.毎年統一テーマを決めて,4月に実施されます.米国MAMは,1986年のレーガン宣言で始まり,今年の4月で27回です.
英国にも,MMP(MillenniumMathsProject)があります.
これらの紹介は,ここで,追々行いたいと思っています.
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さて,以下は今年の「数学月間懇話会」のお知らせです.
ご興味お持ちの方どうぞご参加ください.
詳しくは→ http://www.sugaku-bunka.org/ 数学月間の会

● 日時:7月22日(日),14:00-17:00
● 場所:東大駒場キャンパス,数理科学研究科棟,056号室
● 無料
プログラム:
●「数理化学の探検-化学の中の数学の世界」
細矢治夫(お茶の水女子大,名誉教授)
物理数学というものがあります。もちろん物理数学は化学でも活躍します。
では、化学数学というのは何をどう扱うのでしょうか。
●「じゃんけんの必勝法を論じて、あわせて統計的思考に及ぶ」
石黒真木夫(統計数理研究所,名誉教授)
世界は不確実なことだらけです.後出しはできないんです.
だから,確率や統計的思考を正しく学びましょう.
● 数学月間について意見交換
日・米・英の数学月間は,どのような活動でしょうか.
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(連絡先)
SGK(数学月間の会)世話人,日本数学協会幹事: 谷 克彦
e-mail: sgktani@gmail.com

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