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準結晶タイル張りデザイン

Volume 90 Issue 50 | p. 64 | Newscripts
Issue Date: December 10, 2012

マイケル・フリッケ博士(オハイオ州のBoehringer Ingelheim's Ben Venue 研究所の化学者)は,2011年の化学ノーベル賞受賞者シェヒトマンの準結晶を知り,自宅の新しいパティオのデザインにこれを用いることを思いつきました.そしえ,フリッケは1年がかりで2012年11月にパティオを完成しました.
1200個の特製のコンクリート舗装石を準結晶パターンに配置したものです.
写真は,子供が準結晶タイル張りのパティオに立っているところです.彼のTシャツには「悪役のようにゆったり」と書かれています.

フリッケは,パティオに使う2種類の舗装石(太った菱形と痩せた菱形)の木製型を作製しました.木型を使用して彼は1日に15枚のコンクリート舗装石をキャストし,10か月生産した後,ペンローズの非周期タイルと呼ばれるパターンに配列し始めました.
この配列を作るのは「忍耐が必要」だったようです.準結晶が広く受け入れられるまでに,シェヒトマンが嘲笑や猜疑を乗り越えたように.

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