数学月間の会SGKのURLは,https://sgk2005.org/
数学月間の会SGKのURLは,https://sgk2005.org/
「雪は天から送られた手紙(中谷宇吉郎)」という言葉がありますが,雪の結晶が生まれ・成長した気圏の状況により,様々な形の雪片が観察できます.これらの写真の中で,絶対にありえない雪の結晶が2つあります.どれとどれでしょうか?
(以下は,追補)
雪片の形の対称性は6mmです.これは雪(氷)の結晶の内部構造(分子配列)が外に反映されたものです.以下に氷の結晶構造の2次元模式図を示します.水分子はH2O(酸素原子O●の両側に水素原子H●が結合し,その結合角度は約120°)で,両端の水素原子は,隣の分子の酸素原子と弱い相互作用(水素結合)をしています.そのためこのような6mmの対称性の結晶になります.
(注)雪片(雪の結晶)の形は,デンドライトという形です.
これは,比較的速く結晶が成長するときにできます.
金平糖も似たような現象で出来るデンドライトといえますが,
1粒の金平糖全体で砂糖結晶の方位が揃った単結晶というわけでは
ないので,それが雪の結晶とは違うところです.