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数学月間SGK通信 [2018.09.18] No.233
<<数学と社会の架け橋=数学月間>>
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皆様お変わりありませんか.
AI人工知能,ビッグデータ解析という分野がどんどん人間に近づいていて,
気持ちが悪いですね.基礎になる”ベイズ確率”は,別途言及しようと思っています.
「千倍変わると世の中が変わる(新しいパラダイムになる)」というのが,放射光の高輝度化を推進する根拠に,千川純一先生がよく言われていた.いろいろの技術でこの裏付けがなされる.肉眼→光学顕微鏡→電子顕微鏡.光学顕微鏡で初めて細菌が見えるようになった.電子顕微鏡で初めてウイルスが見えるようになった.光学顕微鏡でウイルスを見ようとしたって無駄なことだった.濾過性病原菌という言葉が生きていた過去の時代のことだ.人→ジェット機→?,トランジスタ→IC(微細化のスピードはムーアの法則に乗って進んだ),コンピュータの速度もどんどん速くなっている.千倍の技術革新で全く新しいパラダイムに突入するが,千倍を達成するのは容易いことではない.計算速度が速くなればAIもどんどん人間に近づいて行くのは間違いない.
機械は絶対に人間の心がわからないという人もいるが,人間だって自分をわかっているとは言えない.少なくとも,村上春樹程度の小説は,AIが書くようになると私は思います.
そして,行着くところはシンギュラリティなのか?そこまで行着けないのか?
人間が誰もいなくなっても,今と同じ世界が続いているなら,私という存在はいったい何なのだろうか.これは,選挙のたびに私が感じることです.私たちの投票が開票されていないのに,結果が分かっているとは何と理不尽なことか.