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米国の数学月間

2014/04/15 無限大の脅威

2014/04/15
無限大の脅威

無限大の脅威
http://www.mathaware.org/mam/2014/calendar/infinity.html
発散する数列は悪魔の発明であり,これに基礎を置くいかなるデモストレーションも残念なことになる.この不吉な言葉は,ニールス・アーベルに端を発する.無限級数を用いると,どんな結論でも導くことができる.多くの誤謬とパラドックスを生み出してきた.
Numberphileビデオでは,S=1+2+3+4+・・・・・=-1/12 というとんでもない結論が導かれる.

16世紀半ば,偉大なレオナルドオイラーは,S= -1/12 を導いたが,数学者が悪魔の細部を解決するのに続く一世紀を要した.
オイラ=リーマンのζ 関数は無限級数として定義され,実部が1より大きい複素平面で収束するが,実部が1あるいは1より小さい複素平面では発散する.解析接続という手段を介して,極1を除く全複素平面に,ζ 関数の定義を拡張できる.
このように無限級数を,物理学者は弦理論や量子計算で利用しており,まんざら荒唐無稽でもないらしい.

2014/04/18 Bob Hummerの10枚カードのトリック

2014/04/18
Bob Hummerの10枚カードのトリック

Bob Hummerの10枚カードのトリック
http://www.mathaware.org/mam/2014/calendar/tencard.html
裏向きに束ねた10枚のカードを使う.トップ2枚を裏返しして,任意の位置でカットし挿入する.いくつかの規則に従い,この動作を何度か繰り返した後で,2束に配り分け,片一方の束を裏返しにして2束重ね合わせると,5枚のカードが表向き,5枚のカードが裏向きになっている.ランダム化がなされるように見えるがそうではなかった.

2014/04/18 完全なシャッフル

2014/04/18
完全なシャッフル

完全なシャッフルは難しい技だ.積み上げたカードを正確に半分でカットし,2つの半分が完全に織り込まれるようにする.積み上げたカードを再配列する方法として完全シャッフルは多くの興味深い数学的性質がある.しかし,魔法のトリックが使えるようになるのはとても難しい.
(感想)
積み上げたカードの鏡映対称の位置に目的のカードを置いているのがミソ.原理はそうだが,自然に正確に半分カットし交互に織り込むシャッフル演技ができれば,カードマジシャンになれる.