Jazzと数学体験で交流

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数学月間SGK通信 [2017.12.05] No.196
<<数学と社会の架け橋=数学月間>>
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見えない人・見えにくい人と見える人
Jazzと数学体験で交流
中島さち子・Wolfy佐野
12月3日(日)午後1時,マックス・キャロット(目白)は盛況でした.
見えない方でいっぱいです.みんな楽しんでいました.
私も隣にすわった目の見えない方の補助をしました.
間髪を入れず大きな声でリアクションするとても陽気な方でした.
私にこのイベント情報を知らせてくれた三野さんが司会をされ,
東大,数理科学研究科の中島さち子(数学者でピアノも弾く)さんや大学院の学生さん,
視覚情報支援ボランティアの方々がスタッフでした.企画責任者は三崎吉剛さんのようです.
出演の皆さんの気楽なトークに,私の隣に座り合わせた一般の参加者(見えない方)の元気なリアクションに,
まるで吉本新喜劇のようです.なごやかな雰囲気になりました.
サックスのWolfy佐野(見えない方)さんのトークも面白い.
2枚目写真のソプラノ歌手は塩谷靖子さん(見えない方)です.
https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-09-2d/tanidr/folder/572283/22/18324422/img_0_m?1512396191

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すばらしい埴生の宿とマイウエイの歌が聞けました.
音楽と数学の係りは,どんなことかと推測したとおり,色々なリズムやオクターブ音程,和音の話はありました.
しかし,根本的ことは,音楽も数学も目では見えないものが見えるという点であるということを実感しました.
その他にも今回気がついたことが色々あります.見えない方の記憶力にも感心しました.
そして,盲目の音楽家も数学者も多数いることを思い出しました.
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お知らせ
数学月間勉強会ー「結晶空間群で,物理と数学を学ぼう」
第3回が近づきました.日程が形の科学会と続きますが,
予定通り実施します.どうぞご参加ください.
主催●日本数学協会,数学月間の会(SGK)
日時●12月12日,14:30-17:00
会場●東京大学出版会,会議室
線路沿いの留学生会館などのある敷地内の一番奥の建物です.
東大構内ではありませんからご注意ください.
最寄り駅●京王井の頭線「駒場東大前」
参加費●無料
問合せ・申し込み●sgktani@gmail.com,谷克彦(SGK世話人)
第3回テーマ●「結晶空間群の作り方」
数学月間勉強会の特徴は,物理と数学の両視点から数学誕生を理解できるところで,
特に初心の若い方々にもお勧めします.