対数螺旋とフィボナッチ

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数学月間SGK通信 [2018.04.24] No.216
<<数学と社会の架け橋=数学月間>>
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下の写真は,先日紹介したロマネスコです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下の動画も参照ください.
https://www.facebook.com/scifri/videos/10154643456998403/?t=0

向日葵の花の芯やロマネスクを見てると螺旋が見えてくると思います.
右回りの螺旋が見えたり,左回りの螺旋が見えたりします.
目がちらちらしますが,それぞれの螺旋の数を数えて見ましょう.
多分,ロマネスコでは,左回りの螺旋が13,右回りの螺旋が21見えてきたりします.
向日葵でも同様です.1,1,2,3,5,8,13,21,34,...はフィボナッチ数列で,
向日葵の花の芯,ロマネスコ,松ぼっくり,パイナップルなどなどで見られる
螺旋の数は,13,21などのフィボナッチ数です.
このような配列が成長により生まれる仕組みは次のようなものです.
中心で一定の時間間隔で次々に島が生まれるとして,
生まれた島は植物の成長と共に一定の速度で周辺方向に広がりながら押し出されて行きます.
ただし,島を押し出す方向が,360°/φだけ回転します(φ=1.6180・・・の黄金比).
円周を黄金比で分割しながら,その方向に向きを変えて生まれた島を押し出していく仕組みです.
このようにすると島の配列に螺旋が生じ,螺旋は対数螺旋になります.
なぜ円周を黄金分割しながらその方向に島を押し出すのかわかりませんが,
混み具合が均等になるので,成長の自然の原理でしょう.
植物が数学をしているわけではありません.