投稿日時: 07/07
システム管理者
$${3\times 4}$$で,3を乗数,4を被乗数と言うのは欧米式.3を被乗数,4を乗数と言うのは日本式の教育です.
$${3\times 4=3+3+3+3}$$と解釈すれば,乗数は4; $${3\times 4=4+4+4}$$と解釈すれば,乗数は3.どちらの考え方も正しいのです.
それぞれ,「リンゴを3個持った生徒が4人いる」,あるいは,「4人の生徒にリンゴを1つづつ配ることを3回やる」と考えることに相当し,どちらも同じことです.考え方(解釈)は自由です.
このように,乗数,被乗数の定義は,文脈の中で存在するだけで,出来上がった式$${3 \times 4}$$の中に現れる順で決まるものではありません.
さらに言うと,乗算は可換なので,$${3 \times 4=4 \times 3}$$.式の中に現れる順で乗数,被乗数の定義をするのは無意味です.
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追記:Facebookの友達から以下のコメントが入りました.イギリスの文化が(乗数)×(被乗数)であることの実例で面白いので引用します:
レッスンでインターバルトレーニングをするのですがコーチから距離x回数及びサイクルタイムの指示が来ます。イギリス人の小学校の男性教師が、レッスンに1年程来ていた時があり、私がその場で訳すのですが、距離x回数をいうと全く理解できない(もちろんDistanceとかTimesとか付け足してる)、回数x距離だと理解する.---