■2014/05/01---------------------------------------------------------------------------------------------
数学月間SGK通信
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数学月間SGK通信 [2014.05.01] No.000
<<数学と社会の架け橋=数学月間>>
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■■数学月間を知っていますか
7月22日~8月22日は数学月間です.日本数学協会は,2005年に,7月22日?8月22日を数学月間と定めました.
この期間は,数学の基礎定数 π(22/7=3.142..) とe(22/8=2.7..) に因んでいます.
「数学が社会を支えているのを知るとともに,逆に,社会の課題を数学が知る」機会でもあります.この期間に,数学への関心を高めるイベントが各地で開催されるよう応援しています.月間初日の7月22日には,数学月間懇話会を開催します.
■■お知らせ
数学月間懇話会(第10回)
日時●7月22日,14:00-17:10
プログラム●
1.人口の集合関数としての「民力指数」
松原望(東京大学名誉教授,聖学院大学)
2.スパゲッテイを巡る旅,
中西達夫(株・モーション)
3.数学月間の狙と効用,今年の米国MAM
片瀬豊,谷克彦(日本数学協会)
会場●東京大学(駒場)数理科学研究科棟,002号室
最寄り駅●京王井の頭線「駒場東大前」
参加費●無料
問合せ先●日本数学協会,数学月間の会(SGK)
sgktani@gmail.com,谷克彦(SGK世話人)
直接会場においでください.ご参加お待ちしています.
17:30より構内で各自払いの懇親会も予定しています.
■■数学に関心をもとう(連載)
米国MAMの紹介,英国MMPの紹介,日本の数学月間,数学まつりの紹介などを予定4月は,米国Mathematics Awareness Month(MAM)の実施月でした.
今年は,マーティン・ガードナー(サイエンス誌で長期にわたり数学コラムを連載)の生誕百年に当たるため,Maths, Magic and Mysteryがテーマでした.
米国MAMは,1986年4月18日のレーガン宣言により始まったもので,数学への関心を喚起し産業や社会への数学の融合を狙っています.米国MAMは毎年統一テーマを決めて国家を上げて実施されます.
選ばれるテーマは,複雑系,べき乗則,大量データの解析,など現代社会にタイムリーなもので,これらは,次号から順次紹介して行く予定です.
英国でも同じような活動 Millennium Maths Project (MMP)が実施され,生徒や学生,一般人への数学の啓蒙が行われています.これらも紹介しましょう.我々の数学月間や数学まつりの話題も紹介します.
■■編集後記
「漢字が読めないのは恥だが,数学は出来なくても構わない」と平気で語る大人たちのいる社会は問題です.
そのような両親では子供は数学嫌いになります.論理を軽視する社会では正義が成り立ちません.
私たちの世界は不確かで危うい.今,皆が信じている科学法則でも例外が発見されないとは限りません.
yes/noの答えを求めてもかないません.私たちは,デジタル思考ではなく確率を正しく理解し判断する必要があります.
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数学月間の会(SGK)片瀬豊・谷克彦
sgktani@gmail.com
https://sgk2005.org/