投稿日時: 2022/12/23
システム管理者
2014/10/23
038_対称性の話2
◆対称図形の重ね合わせ
正3角形の部品を複数重ね合わせると,一般に,全体の対称性は低下するが
配置の仕方により全体の対称性が上昇することもある.
イメージ 1
このようなことをとり上げている本は見かけませんが,とても面白い現象です.
◆対称性の重畳
イメージ 2
正6角形は正3角形の対称性を含んでいますから,正6角形と
正3角形を鏡映面が共通になるよう重ね合わせる(下左)と
正3角形の対称性が残ります.
正3角形と正6角形の回転軸をそろえて,鏡映面が共通でないように重畳すると,
結果は3回回転対称だけが残ります(上左)
他の図も同様ですので,各自確認ください.正6角形と正5角形の重畳の場合は,
6回回転対称と5回回転対称に含まれる下位の対称性(共通な部分群)はないので,
鏡映面の一致がなければ,対称性はなにも残りません(上右).